小野郷の住人さん

Residents of Onogo

竹内秀典さんのイメージ

竹内秀典さんの インタビュー

住人さん一言紹介

理想の作業場が理想の住まいに。小野郷に20年住んで見つけた自分のライフスタイル

木工職人の竹内さんが、音を気にせず制作に集中できる工房を求めて京都・小野郷に移住して約20年。地域の人々は心地よい距離感で温かく迎え入れてくれました。自然豊かでありながら京都駅や空港へアクセスしやすく、海外での活動にも便利な「都会に近い田舎」です。顔が見える飲食店や有機野菜などにも恵まれ、当初は単なる作業場だったこの地は、今や創作意欲を刺激する理想の環境として、ご自身にとって手放せない生活のベースとなっています。

木工職人として家具の制作や大学での非常勤講師として活躍されている竹内秀典さん。竹内さんは約20年前に小野郷で初めての移住者としてこの地にやってきました。

仕事の作業場だったこの小野郷がいつしか生活のベースに。20年間の暮らしを振り返りながら、これからの小野郷ついての考えをお聞きしました。

探し求めていた理想の作業場

竹内さんが小野郷にやって来たきっかけは一緒に作品づくりをしている知り合いからの紹介でした。

もともと大阪ということもあり京北町ぐらいは知っていたけど、当時はそこまで情報があるわけでもなかったのでこの地域のことは全く知らなかったです。

自分でデザインして木工の家具を作ったり、知り合いの設計士さんから図面をもらって受注店舗や住宅の家具の制作などをしています。場所がないと仕事にならないので、大きな機材や資材を置くことができて制作に集中できるような場所を探していました。今みたいにインターネットで物件を探す時代でもなかったし、不動産屋に行ってもこんな大きな物件があるかと言われればそうでもない。そんな中で知り合いに声をかけて紹介してもらったのが小野郷・大森(中町)にある工務店跡です。

この仕事の一番の問題は音なので、家と家の距離が離れているここでは都会では出来ない作業が出来ます。

人も町も雰囲気も。ちょうど良い中町

僕の前に小野郷へ移住してきた人はほとんどいなかったと思うので「よそ者が来た」というよりは「ようこんなとこ来たね」という感じで温かく迎えてくれました。

いきなりここに住んだわけではなくて、最初は週末に来て作業場所を作ったり掃除をしたり…そんな時にいい意味でちょっと気にしてくれるタイプの西さんというおじいさんがすぐに声をかけてくれて、それなりに環境が整ったときには一緒に地域を周ってくれました。小野郷に迎え入れてくれたきっかけになった人でずっと気にかけてくれています。

そしたら西さん以外の人は全く向こうから「何してんの?」という感じもなくて、そっとしておいてくれる。いい距離感を保ってくれている人たちでバランスが取れていると中町の人たちも言っています。町内会も年1回あるぐらいで、何かを話すわけでもないし、草刈りも夏に1回。最低限しかない。イベントが好きな方には物足りないかもしれませんが、僕はそこまで色んなイベントはちょっといいかなってタイプなのでちょうどいいです。中町は空気感がちょうどいい。ほんとにいい人しかいないです。世帯が少ないので基本全員が知っているし、顔合わせると挨拶します。そして、ここは道路が国道沿いじゃないので、基本関係者しか入ってこない。皆の監視の目があるから倉庫として安心できるといって借りる人もいます。

都会に近い田舎。20年小野郷に住んで気付いた理想の暮らし

もともと住んでいた東大阪も西京区もそれなりに都会や街中だったので、別に田舎は嫌いじゃなかったけど、めっちゃ好きってタイプでもなかったんですね。どこでもいいって感じ。こっちに来てみて電車とかないんかと思ったときに、まあ乗るかといわれたら西京区にいた時も車で、電車に乗らへん。使わないものを全部ピックアップしていったらあんまり何も変わらないなと思ったんです。最初の方は街中へ降りる仕事が結構多かったので、それなりに距離は感じていましたが、でもそれも最初だけでした。街中で10㎞20㎞ぐらいの距離を約1時間かけて渋滞に巻き込まれたとすると、距離はもっとありますけど同じ1時間でも全然こっちの方は道が空いていて楽です。

東京とか海外にも展示活動をしに行ったりすることがあるんですが、都会に出るときも出やすいなと思います。田舎なんですけど、ここはちゃんとした都会に近い田舎。東京に行くってなっても京都駅からプラス一時間っていう感覚なので、全然日帰りもできるし、海外に行くってなっても関空か伊丹なんで車やったら2~3時間電車でもそう。たまに想像するのは同じぐらいの田舎で鳥取や四国から海外行くってなったらどっかで一泊、東京行くってなっても一回どっかに出ないといけない。そうなるとまたプラスが出てくるけど、ここから京都駅まで1時間で行けるってポイントはすごく大きいです。

田舎ですけど、移動って意味では全然何も苦じゃない。車乗らない方にとっては特に小野郷は厳しいですけどね……。

それからこっちに来てから歳を取って、食事のこととかを気にしだすようになりました。京北で有機栽培をしている農家さんと知り合いになって、春から冬にかけては毎週野菜を採りにいったりしています。他には大学の教え子が野菜を育てたいとなって、京北の黒田で農家を営んでいます。街中でそれらを手に入れようとすると結構限られたスーパーを回らないといけないので若い子が意識高く野菜を育ててくれているっていうのが僕はすごい嬉しいです。

飲食店に関しては頭数が少ないけれど、行きたいところの選択肢が多い。チェーン店でマニュアルに沿ってバイトの方が作られるのではなく、いつもの人が僕らの顔を知ってもらいながら作ってくれる。食事って味だけじゃなくてその関係性とかも大事だなと思っています。僕はキャプテンラーメンや周山の登喜和さんによく行くんですが、たまに小さい息子も連れていったら非常に喜んでもらえたりします。関係性が作りやすいのは母体が少ないからこそ。認識してくれるっていいなあと思います。

ものづくりにぴったりの町小野郷

ものづくりの環境としてすごく良くて、自分で作品を作ったりする方には小野郷は向いているんじゃないかなと思います。自然も多いし、静かだし、がやがや人もいない。他に欲がない分、創作意欲が生まれます。最近ではものづくりをされる方や農業をされる方もちょこちょこ増えているので、そういったことに興味がある人も集まれる「ものづくりの村」みたいな場所に小野郷(中町)がなっていけばいいんじゃないかなあ。

この場所は手放したくない」と思えるそんな場所

もともとはここだけにとどまるとも思ってなかったんですね、ここが作業場で京都市内に別に家もある。でも、流石に20年近くいると小野郷は第二の場所、ベース。ここがあっての今があるって気がします。

仕事の作業場だった小野郷がいつしか生活のベースとなり手放したくないと思えるほどになるとは…

そんな理想の環境を見つけてお仕事に勤しむ竹内さんがこの場所でこれからどんな作品を生み出されるのか楽しみでなりません。

小野郷の体験住宅
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小野郷の人々を紹介

小野郷移住イメージ

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